先人が居るから、今がある

私の母方の伯母がアメリカから一時帰国していたので、ふるさとのお墓参りに一緒に行って来ました。彼女が渡米したのは58年前、前々回の東京オリンピックの年。海外に行くのも大変な時代でした。

伯母があちらに行くきっかけになったのは、ふるさとのカトリック教会のご縁。

その頃の教会は様々な活動も多く、サマースクール開催や、アメリカの文化を近所の子供達に神父様は伝えていたと聞いています。

その教会が偶然近所にあった事、そして私の祖母や祖父が歴代の神父様の方々と交流があった事で、母や伯母達はカトリックの洗礼を受ける事となります。

その教会を通じて、アメリカの東海岸の大学へ留学生として伯母は渡米する事になります。

その過程で最初は私の母が選ばれたそうですが、伯母が着物を写真で着ていたのがきっかけで、最終的には伯母が選ばれたそうです。

私の母が選ばれていたら、私は今居なかったのかもしれないのですね、笑。

そして数年学生生活をあちらで送り、スコットランド系アメリカ人の方と結婚する事になります。

今年で確か結婚53周年を迎えて、素晴らしいの一言です。

様々なストーリーがありますが、幾つか伯母関連で印象に残っているエピソードがあります。

1.     その当時は燃料の関係で、ハワイに一度飛んで給油をしてボストンに飛んだこと。

今いかに飛行機が発達したかが分かります。

2.     その当時アメリカ入国にはレントゲンが必要で、レントゲン写真を大事に持って飛行機に乗った事。

3.     渡米してからは、1年ぐらいは毎日泣いて過ごした事。

今のように沢山のツールは無く、コミュニケーションの方法が限られていたので、寂しかったと思います。

また東海岸のボストンの郊外という狭いコミュニティーで、日本人として生活するのは大変だったでしょう。

4.     教会の神父様から頂いたコーラを飲んで、ガソリンのような味がするとコメントした事。

(というかガソリン飲んだことあるのでしょうか?笑)

その他色々エピソードはあるのですが、彼女のような先人達が居たから今があるんだなと私は感じます。

当たり前のように飛行機に乗り海外へ行き、お仕事や休暇を楽しんで交流を持つ。また留学や海外就職、国際結婚なども当たり前のように出来る。

その“当たり前”は1つ1つ切り開かれた道の結果であり、その事に伯母みたいな先人等に感謝をしなくてはいけないと私は今回特に感じました。

白黒の写真は伯母がアメリカへ羽田から飛び立つ際の見送りの時の写真です。

最初の列に座って花束を持っているのが伯母。そして左側にノースリーブ姿で立っているのが母です。

家族や友人達としばらく別れる時ですので、伯母本人や周囲も緊張や不安を感じていたのではないでしょうか?

今回は余り時間が無かったので、長くは話が出来ませんでしたが、一緒にご先祖へ挨拶が出来て、そして良いひと時が一緒に過ごせた事をとても嬉しく思っています。

これからも先人の話を聞ける機会を願って!

皆さんにとって笑顔が1つでも多い1週間になりますように!!

川田真保

多数のグローバル企業へ提供してきたプロジェクト・マネージメントスキル・NLPマスターコーチ

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